学校選びは真剣に - 偏差値は一つのバロメーター 

 めでたく志望校に合格!喜び勇んで入学式を迎え、1週間、2週間・・・と過ぎていきます。
ところが、ほんの少しずつではありますが、子供はしっくりといかない、学校にぴたっと馴染まない自分を感じる・・・これは、とても不幸なことです。
 
 「入試」と言うように、入学に際し試験がある以上、志望校は「望み、志している学校」であって、そこが進学先になるかどうかは考査の結果で学校側が決めること、ではあります。しかし、少なくとも志望する時には、そこに通うことをイメージし、そこで学ぶことを想定して選ぶはずですね。
 この「選ぶ」基準、理由が、『子供の学力と見合わせて妥当な偏差値だった』『塾の先生に、うちの子供に合っているんじゃないか、と勧めてもらった』というような理由であるとすれば、そんなに馬鹿げたことはありません。
 どこの学校で学ぶか?どんな校風の学校のお世話になるか?それが子供の一生を決定してしまうわけではない、と言われます。しかし、私はこの意見には100%同感というわけではありません。ちょっと辛口の意見すぎるかもしれませんが、そういう言い方は、目指す志望校にうまく入学出来なかった時に、慰め的な心情で語られる意見だと思うのです。
 中学という多感な時期を、どんな友人囲まれ、どんな考え方を持った先生に教えていただくか?どんな伝統の中で暮らすか?実際には、やはりこれは子供を大きく変える大変な環境選択なのです。偏差値を見て妥当な学校を見つける、とか、中学受験の専門家である塾の先生の意見に大きく従う、これではあまりにつめが甘すぎ、安易すぎます。

 ここで、初心に立ち返り、考えてみましょう。
さて、あなたのご家庭では、なぜ「中学受験」を考えたのでしょうか?問題はここですね。我が子の将来を考え、少なくとも簡単に行くことの出来る近所の公立中学への入学を拒否し、私立校受験を考えたわけです。そこに、子供のどういう生活を思い描いたのでしょう?将来へのどういう展望を持ったのでしょう?
 少し観点を変えて考えてみましょう。たとえば、同じ偏差値の学校A校とB校があったとします。試験日も同じ2月○日(1月○日)です。しかし、この2つの学校は、非常に校風も、教育に対する考え方も違っています。当然のことながら、ここで学ぶ生徒の雰囲気、学校に入った時に空気はかなり違います。
 たとえば、A校は自由な校風でのびのびとしていて、B校は万事に厳しく、あくまで学業を中心に考えた環境・・・こうなると、中・高一貫校である場合、生徒達は小学生に毛の生えた程度の12歳から、すっかり大人になる18歳までの6年間をこういう違った環境で過ごしていると、当たり前のこととして、かなり雰囲気の違う「18歳」が出来上がってくるでしょう。
 もちろん、子供にはそれぞれに個性があり、この年齢にもなれば、そういう個性はより一層強くなっているかもしれません。しかし、学校とは、あくまで「子供の集まり」です。校風や教育方針によって少なくとも統制された個性の集団は、少しずつではあるでしょうが、ゆっくりと「校風・教育方針」の導く方向に団体として動いていくはずです。それが、口ではなかなか説明できませんが、同じ学校の生徒が醸し出す「空気」なのですね。
しかし!中学受験の時には、この2校はほとんど同じ偏差値、難易度として理解されました。
 
 さあ、私が言おうとしていること、ご理解いただけましたか?偏差値などという「数字」や、塾の先生のアドバイスだけで、志望校を決めてはいけません。大切な我が子、愛するわが子を本当に思うのならば、真剣に我が子を見つめ、その子がより幸せになる、より大きく成長出来る教育環境としての「志望校」を見つけてあげましょう。

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